2016年03月14日

映画【オカルト】レビュー(ネタバレなし) / 邦画ホラーだって面白い。


和製フェイクドキュメンタリーホラーの傑作よ!

正直このポスターはダサいと思うわけよ。.jpg




【解説】
「ノロイ」「口裂け女」などで知られるホラーの鬼才・白石晃士が、オカルト・ドキュメンタリー番組を製作する人々のスリルや恐怖を描いた意欲作。「アカルイミライ」「トウキョウソナタ」の黒沢清監督や漫画家の渡辺ペコなどが特別出演している。3年前にとある観光地で起きた通り魔殺人事件に興味を持った映画監督の白石は、事件の唯一の生存者で現在はネットカフェ難民の青年・江野に取材を敢行する。(映画.comより引用)





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今まで何だかんだと洋画ばっかりレビューしてたから、たまには邦画もオススメしないとね。


あたしがここ最近で最もイケてると思う日本人監督、白石晃士氏の作品よ!


手がけている作品のほとんどがホラー・バイオレンス映画ということで、
一般的な知名度はまだそこまで高くないかもしれないわね〜。


あたし、この人の映画どれもこれも大好きなのよー!!!
すごく独特でぶっ飛んでて面白いのよね〜、この人の作る世界観。


今年公開予定の「貞子VS伽椰子」でもメガホンをとっている人ね。
今、邦画ホラー界で一番ノリに乗っている監督と言ってもいいかもしれないわ。





というわけで、映画「オカルト」のレビューよ。


【解説】のストーリーに少し補足するわね。


3年前に妙ヶ崎で起きた通り魔殺人事件を取材するディレクター白石晃士。


関係者に取材するうち、被害者たちやその遺族は
事件の前後に不可思議な現象に遭遇していたことがわかる。


白石は「事件の後も奇跡のような不思議な現象が起きている」と語る
生存者の青年、江野祥平に密着取材を始めるが・・・。



というのが大筋のストーリー。


ドキュメンタリー映画製作のための取材をしている中での怪奇現象、という設定の
フェイクドキュメンタリーホラーね(ややこしい)。


あらすじでもわかる通り、監督自身が同姓同名の役で出演しているわ。
なんかこの監督、自分の映画に自分で出るのが好きみたい。


他の作品でも監督役やらカメラマン役やらでよく出てんのよ。
大体カメラ構えて怪奇現象にビビりまくってる役ばっかりだけどw
ビビり演技がとってもキュートなのよね〜。





話が逸れたわ。


まず本作が他のホラー作品と一味違う点。
まず1つは、フィクションであることを忘れてしまうほどのキャラクターの生々しさ、なのよね。


主役勢からチョイ役に至るまで、本当にドキュメンタリーの取材を受けてるんじゃ?
と錯覚するような自然さでそこに息づいているの。


これってやっぱり役者と脚本の力が大きいと思うわけ。


フェイクドキュメンタリー物ってさ。
役者の演技に少しでも違和感があると一気に冷めちゃうじゃない?


役者が頑張ってるのにセリフが不自然だったりするのもアウトよね。


本作においてはその心配はなし。
たぶん前情報なしで冒頭部分を見せたら
ノンフィクションと勘違いされそうなほど自然な仕上がり。





でも何よりやっぱりどのレビューサイトでも高い評価を受けてるのが、
奇跡を呼ぶネットカフェ難民、江野祥平役(主人公)を演じた宇野祥平よね!!


監督がどうしても宇野氏にこの役を受けてほしい、という理由で
あえて断りにくいように一字違いの名前にしたらしいわねw


監督がラブコールをするだけあって、その演技力・存在感は素晴らしかったわ。


ちなみに江野祥平ってのはどんな役かというと・・・。


派遣のバイトをしながらギリギリの生活、お金が無いから部屋を借りることもできず
ネットカフェで寝泊まりをし、食事は基本的に100円ショップのカップ麺。


友達もいない、彼女もいない。「ウンコみたいな人生」と自虐しながらその日を生きている。


・・・という、書いてるこっちが憂鬱になりそうなキャラクター設定。
こんなに恐ろしくミジメな主役ってなかなかレアよね。


さらに宇野祥平氏の演技がものすごい説得力なんだわ、これ。


なんていうのかしらね。
「どうしようもないダメオーラ」が絶妙というか。


詳しくはネタバレレビューで書くんだけど、
そのダメ男感が逆に魅力的で、ぶっちゃけ彼を観てるだけでもちょっと面白いw





物語は彼の日常を軸に進んでいくんだけど、お話全体を通してホラー描写自体は控えめ。
淡々とした日常描写が多いから、肩透かしを食う人も多いと思うのね。


でもキャラクターの魅力と、徐々に紐解かれていく謎
グイグイと物語に引き込んでくれるから、退屈することはないと思うわ。


あたしがこの監督にとても好感を持っているのは、
伏線を丁寧に回収して、ちゃんと納得のいく物語を描いている点。


「伏線投げっぱなしやな・・・」って感じる映画多くない?
ホラー映画とかだと特にね。


本作もそうなんだけど、この監督の作品はそういう理不尽な展開はほとんどなくて
ちゃんと合点がいくように作られてるから好きなのよね。








・・・・・・・・・・








なかなかアクが強くて好みが別れるかもしれないけれど、
丁寧に作られてる良い作品だから多くの人に観てほしいわ。


ネタバレレビューではこの作品の魅力についてもっと語らせてちょうだい!!



ネタバレレビューはこちら↓
映画【オカルト】ネタバレレビュー / 白石くんと江野くんの友情物語。





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posted by ゆずぽち at 21:20 | Comment(0) | 映画【ア行】レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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